2020年は、スクラップ屋の業態が変化する

鉄くずの単価の下げが最近止まりません。

通常鉄くずは、お客様から買い取っていたものでしたが、このまま下がり続けると、逆有償(産業廃棄物)としてお金をお客様から頂いて鉄くずを処理しなくてはなりません。現在でも、スクラップ屋さんがトラックを走らせてお客様のヤードに鉄くずを引き取りに行くケースでは、数量が少なくなればその分引き取り工賃(よこもち)が上回ることになり、お客様からお金を頂かなければならないケースも聞くようになりました。

本日、3/31(火)日刊産業新聞の記事より

「新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気の先行き懸念の高まりなどが鋼材や鉄スクラップ需要を圧迫し、相場の下押し要因となっている。東京製鉄は3月28日入荷分から全拠点で買値をトン500円引き下げた。中略~宇都宮工場の特級(H2に相当)の買値は約3年7カ月ぶりにトン1万9000円となった。」

鉄くずの値段がここまで落ちるのは実に、久しぶりといったところです。これを受けて市中では、鉄くずのヤード買取り単価は、H2ベース(概ね鉄筋、鋼矢板などで構成され品質的に中級のグレード)で概ね㌔当たり10円となりそうです。何とか鉄くずをもっと高く売る方法はないものでしょうか?

通常鉄くずは、原料として新たに他の鉄製品に作り替えるリサイクルに使用されます。これを一般にマテリアルリサイクルなどと呼びますが、実はリサイクルでなくリユースという需要がここ数年で盛り上がりを見せているようです。リユースはリサイクルに比べ、加工コストがかからないので生産性が高いと言え、㌔当たり10円で売買される鉄くずもリユースによって30円、40円などと値が付くケースがあります。鉄くずがなんでもリユースできるわけではありませんが、例えば建設業で使用する鋼矢板、シートパイル、H鋼材などはそのままリユース品として使えるので、原料として売るより㌔当たり5倍くらいの値段で取引されることもあります。

錆ついていてもリユース品として購入できることもある

弊社では、不要となった足場単管をリユース品として購入したことがありました。通常足場単管を鉄くずとして買う場合は今で言うとギロ材8円~10円(長いので切断してようやくH2ベースになる)ですが、リユース品として購入させていただいた時は、その3倍の値段を付けることができました。ただしリユース品は、足場屋さんが必要とする足場等の建材とマッチングすることが前提なので、それがあわない場合は鉄くずとして購入することになります。

6メールの足場単管
足場単管を繋ぎ合わせるクランプ(ジザイ)もリユース品として売買できる

例えば単管パイプは1mあたりおおよそ2㎏なので、6m単管で12㎏となります。つまり今の鉄くずの買取り単価が9円として12㎏×9円=108円

単管パイプ一本当たり108円で購入するのがリサイクルによる購入単価です。

これに対して、6m単管をリユース品で購入する場合は、一本当たり250円~300円で購入することが可能となります。

仮に大型トラック1台分で計算すると6tの単管パイプであれば、リサイクル品で6t×9円=54000円、リユース品では500本×300円=150000円となりますから、実に10万円の差が出ることになります。

あなたがスクラップ屋さんに持ち込もうとしているその建材。

本当にリサイクル品として売っても大丈夫でしょうか?再度ご検討ください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA