鉄・銅のリサイクル業は、SDGs の取り組みそのものだ。

最近では、SDGsの流行りもあって環境問題は特に世間から注目されております。とりわけプラスチックの海洋汚染問題や地球の気候変動は、私たち地球にとって脅威であり、喫緊の課題となっております。

これらの問題解決に寄与するのは、廃棄物を抑制するための工夫です。例えば必要最低限の生産から廃棄ロスを減少させる取り組みや、廃棄となった商品をリユース、リサイクルしていくことが、これに該当するわけです。以前から各企業や家庭でこのような意識がなされていましたが、最近では本格的にその取り組みが、目に見えるようになってまいりました。

ところで先日、某オンラインショップに、環境と社会に配慮したエコ素材やエシカル素材を使用する、定番コンバースのサステナブルなシリーズが目に留まりました。商品名はコンバースのオールスター「converse e.c.lab(イーシーラボ)」です。下の写真でもわかるようにその鮮やかな紫は、なんと長野県軽井沢近郊で採れたブルーベリーの残りものから抽出した原料によって色付けられております。さらに、インソールには古い漁網や産業廃棄物を使用しており、シューズ業界のSDGsへの意識の高さが、うかがい知れます。このように、各企業が、環境に関しての問題解決を図っていく行動を起こすことで、一人一人の行動が変わっていくのではないでしょうか。

「converse e.c.lab(イーシーラボ)」

しかし、企業はさらに一歩進まなければならないフェーズに突入しています。

それは数値化や見える化によって、環境負荷の低減を客観的に示していかなければならないということです。例えば、製品を新たに作るより、リサイクルした方が環境負荷の高くなるケースは、往々にしてあります。環境のためにリサイクルしたつもりなのに逆に環境負荷を増やしてしまっては、本末転倒な話です。

これは原材料から製造工程を通じて廃棄に至るまでのその商品の環境負荷を数値化して比較すれば概ね、環境負荷の大小についてリサイクルとの比較ができるのですが、これらが、不明確になっている若しくは公表されていないケースがあるので、客観的にそれが環境負荷に寄与しているのか否かを伝達していくことが、今後の企業に求められていくことでしょう。

そして今段階で、環境負荷に大きく寄与していることが明確に分かるリサイクルが存在しています。

それは金属資源のリサイクルです。

昔から銅や鉄のリサイクルは、環境面だけでなく、コスト面でも高いパフォーマンスを発揮しており、リサイクルの優等生と言われております。

鉄を一から作ろうとすれば、まず鉄鉱石の輸送から始まり、高炉に持ち込みます。この高炉における工程が実に多岐にわたります。さらに高炉で作られた銑鉄は保温効率と移送の利便性を兼ね備えた「トーピードカー」と呼ばれる車両に流しこまれて、ようやく鋼鉄へと変貌を遂げるのです。このような工程から高炉は、温室効果ガスを大量に発生させ、広大な敷地が必要とされるため、維持管理コストも莫大にかかることが分かるのです。一方で鉄のリサイクルは、各地域で発生する鉄スクラップが主原料となっており、地元の電気炉に持ち込まれ一瞬の高圧電気をかけることで新たな鉄鋼に生まれ変わります。大量の電気を使用する面で、これも根本的には温室効果ガスを発生させていることになりますが、高炉に比べれば,その排出量は低いことが明確になっております。そして、銅のリサイクルも同様に、銅鉱山から発掘し一から作るより、銅のリサイクルの方がコスト面や環境面で優れているのです。鉄・銅のリサイクル業は、SDGs の取り組みそのものであると言えるのではないでしょうか。

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