銅のリサイクルと美術工芸品

日本にはかつて足尾銅山などの大きな銅鉱山からの銅(銅鉱)を産出しておりましたが、品質低下や鉱毒などの公害問題から銅鉱山は姿を消しました。近年、日本の銅製品の原料については、チリ、中国などからの銅鉱を使用する一方で、銅の再利用によるところが多くなっています。銅のリサイクルは、経済的にも効率が良く、環境負荷が少ないことから、大きな付加価値を生み続けているのです。弊社が、買わせていただく銅スクラップも、精錬所でリサイクルされ、銅線、銅像などの美術品、インゴットなどに生まれ変わります。

富山に本社を置く「黒谷株式会社」は、銅から美術工芸品を製作する上場企業で、弊社はこちらの会社様と53年もの長きに渡って取引させていただいております。

こちらの会社の手掛ける美術工芸品は、代表的なものでいうと「長崎の平和記念像(製作、デザインは北村西望氏)」があり、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか?

この平和記念像の製作者である北村西望氏の作品が、縁あって弊社には、多数展示しております。本記事ではその中でも、銅のリサイクルによって造られた美術工芸品をご紹介させていただきます。

喜ぶ少女(銅板タイプ)北村西望作
喜ぶ少女 北村西望作
将軍の孫 北村西望作
製観世音菩薩 北村西望作

銅は、熱を加えると溶けやすく、加工しやすい金属で、大昔から銅を使用した製品が作られてきました。このような特性から美術工芸品として昇華していったものと考えられます。不要になった銅くずがこのような歴史的、文化的価値あるものに生まれ変わるというのは、感慨深いものがあります。また、銅は伝導性が高い点から、電線ケーブルに使用され、私たちが住み暮らす電気というインフラを支えているのです。これらの観点から銅のリサイクルの重要性は、言うまでもありませんし、今後ますます必要とされてくる技術と言えるでしょう。

銅のみならず、金属のリサイクルは、経済的にも効率がよく、環境汚染も低減できる重要な役割を担っていると考えられます。弊社は、50年以上もの間、鉄、銅、アルミ、ステンレスなどの金属リサイクルの卸売業に携わってまいりました。年間金属の扱い量も、毎年増え続け、スケールメリットを活かした買い取り単価に自信がありますので、是非ともご相談いただけたらと思います。

黒谷株式会社 https://www.kurotani.co.jp/

北村西望氏 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%91%E8%A5%BF%E6%9C%9B

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