銅スクラップは、投資対象として考えろ
鉄、銅、ステンレス、アルミ等々、金属スクラップには、様々な種類があります。これらは、市中で売買されており、弊社におけるキロ当たりの買取単価は、以下の通りとなります。
銅(1号銅線くず)620円
鉄(H2)20円
ステンレス100円
アルミ45円
2020年1月16日現在(持ち込み単価)
弊社の買取り単価の良否は、別といたしまして注目していただきたいのは、銅の買取り単価と、その他の金属の買取り単価の違いです。
例えば銅(1号銅線くず)の買取り単価は、鉄の買取り単価の30倍もの違いがあるので、例えば1tの銅(1号銅線くず)を売る場合は、62万円を受け取ることができますが、対して、鉄は2万円ということになります。キロ単価の差を鑑みれば、銅は、他の金属に比べてヤード置き場を極端に少なくすることができるので、投資効率が上がることになります。
ですからもし御社で金属スクラップが発生し、それを投資対象に考えるのであれば、銅だけを投資対象として構内でストックし、その他の金属スクラップは早めに売って現金に換えた方が良いということになります。
よく港などに、山積みされた鉄スクラップを見ることがありますが、あれだけの広大なヤードを購入するにしても借りるにしても、相当な経費がかかることでしょう。このようなことができる会社は、鉄原料としてのノウハウや資金力がなければ、到底できることではありません。
ここまでお話しますと、ヤード置き場ありきの話になりますから、実際ヤードが不要な金属くずの先物取引の方がさらに効率が良いのでは?と疑問に思われるかもしれませんがそういう話ではありません。
例えば電気工事業者は、電気工事で業績を伸ばすことが至上命題としており、金属スクラップにおける投資は、副次的なものであるはずです。わざわざお金を出して金属スクラップに投資するより本業で業績を伸ばした方が効率的です。
本業以外で発生した投資対象物だからこそ、楽しみながら、リスクなく運用することができるのではないでしょうか?
銅相場のチャート(LME)は、世界経済とほぼ同じく推移しております。つまり世界の人口が増加していく上で、世界経済が右肩上がりになるのは、必須なので、銅相場も上昇傾向にあるかと思います。ここに為替を加味して考えていけば、大きいリターンを得ることができるかもしれません。銅スクラップを投資対象とし考え、その他の金属くずは早めに現金化していくことをお勧めしたいと思います。