アルミニウムのリサイクルは、効率が良い?

2020年の3月~4月の金属市場におけるアルミニウム(アルミ)の相場は大暴落を起こし、そして今現在も低水準で推移しております。

新型コロナの影響で各自動車メーカーの生産がストップしたことが原因として考えられます。

というのも、エンジン、トランスミッションなどの自動車部品は、ダイカストという金型の鋳造技術を用いており、そこに使用される主な原料がアルミというわけです。

電子機器に使用されているアルミダイカスト

つまり、自動車が作られなければ、アルミの必要性が無くなり、結果としてアルミという金属の価値が弱まるということが言えると思います。

しかし、そんなアルミですが、

新型コロナが収束し自動車メーカーが動き出せば、さらに必要とされる金属になることは、必須です。潜在的なニーズがそこにはあります。

本記事ではこのアルミという金属について触れてみたいと思います。

私たちは、普段からアルミを使用しています。

例えば、ジュースの缶にもアルミが使用されていたり、窓枠のサッシなんかにも使用されています。先ほども触れましたが、自動車のエンジンやトランスミッション、ホイールにもダイカストとして広く用いられているのです。

アルミ金属の仕入れには、精錬とリサイクルに大別されます。

鉄は、自然の鉄鉱石から鉄を取り出し、精錬しますし、銅は、銅鉱石から銅を取り出します。アルミはボーキサイトという天然の石から精錬されます。

ボーキサイトは、主にオーストラリアやギニアから産出されますが、そこからアルミを取り出すには、膨大なエネルギーとコストが必要と言われております。

ボーキサイトについてhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88

一方でアルミのリサイクルは、どうでしょうか?

ボーキサイトからアルミを精練するのに対して、スクラップとして発生したアルミ屑からリサイクルして地金を作る方が、コストやエネルギーが少なく済むと言われています。

アルミは、鉄や銅に比べて、融点が圧倒的に低く、熱をかけるとすぐに溶解する性質を持ちますので、消費電力が少なく済むのです。

アルミは、よく「リサイクルの優等生」と言われますが、このような点から、アルミのリサイクルが日本各地で普及してきたと言えるかと思います。

本日2020年5月14日現在のアルミの相場はかなり落ちこんでいるようですが、新型コロナが早く収束し、自動車産業が活性化することで、アルミの相場は上がると思います。もし、場所に余裕があれば、塩漬けにすることも一つの手かもしれませんね。

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