日本のマイナス成長が鉄スクラップ業界に与える影響とは?

消費増税から始まり、GDPがマイナス7.2(2019年10月~12月)いう結果を招いてしまった日本経済。今後新型コロナ問題やキャッシュレス還元の終了など、さらに景気後退が続く日本ですが、この影響は、鉄スクラップ業界でも大きく表れそうです。

日本は、世界に良質の鉄スクラップを供給できるアメリカに次ぐ世界第二位(EUやNAFTAなどの貿易圏除く)の鉄スクラップ輸出国です。鉄スクラップは、発電所、工場、建設現場等の様々な所から発生しますが、当然これらの場所における稼働率に比例して発生量も多くなっていくわけです。ですから日本経済が後退することは、輸出量にも影響が出てくる可能性があります。現在、日本からの鉄スクラップの販売先は、主に韓国や中国ですが、これらの国がさらに経済発展をしていくと、自国で鉄資源を賄える状態になり、日本の競争力を失ってしまうことが懸念されているのです。(中国はすでに鉄スクラップの輸出ができる段階にある)

韓国は、そろそろ輸出大国になっていく準備をしているのかもしれません。

韓国は、2011年と比べ2019年は、輸入量を400万トン減少させており、鉄スクラップの国内供給が上がっていることを示唆しております。さらに日本の景気後退による鉄スクラップの発生量の減少によって、韓国の輸出が始まれば日本の鉄スクラップ業界に与える影響は大きいものになります。そのためにも輸出用の大型船の改良と鉄スクラップの発生のための経済効果が求められているのです。

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